肌トラブルの原因は、常在菌のバランスが乱れて免疫力が落ちるから?
今回は、皮膚表面にいる常在菌についてです。
私たちを悩ます、肌のシミやくすみは、肌表面に起きた、微弱な炎症が原因だとわかってきたそうですよ。
それはつまり、肌の免疫力が弱っているということなんですね。
実は最近、30代で口内炎に悩む人が多いそうなのです。
春先、花粉がつくと真っ赤になったりするのも、その一つ、とのことです。
これもまた、抵抗力が落ちている表われだそうです。
それでは、その常在菌のバランスが崩れる原因について、書いていきますね。
肌の免疫力が落ちるとは、皮膚表面や口内粘膜の常在菌のバランス、つまり善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れた状態です。
健康な状態なら、そのバランスが取れているのですが、それが乱れると、肌の炎症など、トラブルの原因となるのですね。
常在菌とは、善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌の3種類からなっています。
乳酸菌は善玉菌に含まれますが、肉ばかり食べていると、腸内で悪玉菌が大繁殖して、バランスが崩れてしまいます。
最近の研究では、これら常在菌と体の関係いついて、いろいろわかってきています。
たとえば、盲腸。
これまでは、退化した器官で、いらないものだと思われていましたが、意外なことが判明しています。
それはなんと、お腹を壊したとき、善玉菌の避難場所になるのが、盲腸だというのです。
お腹を壊すとは、炎症を起こしている、ということですね。
言い換えれば、腸内常在菌のバランスが崩れて、悪玉菌が大増殖しているとき。
ところがなぜか、そんな時でも、悪玉菌は、盲腸からシャットアウトされて、入れないのだそうです。
体の働きって、不思議ですね。
さて、皮膚表面の常在菌バランスも、色々な原因によって崩れます。
たとえば、次のようなスキンケアをした時です。
・強い防腐剤
これは、特に夏場使用するコスメに使われていることが多いです。
・洗いすぎ
これもまた、皮膚表面の常在菌が、洗い流されていまいます。
ニキビの人も、洗いすぎには気を付けましょう。
アクネ菌ばかりでなく、良い菌まで流されてしまいますから。
・油分の多いコスメ
悪玉菌は、なぜか油分を好むそうです。
一方、発酵菌などの善玉菌が好むのは、オリゴ糖などの糖分だとか。
肌のキレイな人に美肌のコツを尋ねると、「肌の手入れは、あまりしていない」というケースも少なくないそうですね。
それは、上のようなスキンケアをしていないからなのでしょう。
もちろん、生まれつきの肌質もありますが。
次回は、善玉菌を増やす物質について、お話しますね。
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