免疫力アップの力がすごい!『氷水出し緑茶』、『スーパー緑茶』の作り方と、その力とは【ためしてガッテン】より
昨夜の緑茶の持つ、新健康成分についての、NHK『ためしてガッテン』、すごかったですね~。
緑茶の淹れ方や、ハーブとの取り合わせで、新たな健康成分を引き出すことができる、しかも美味しい!というのですから。
緑茶って、渋くて苦いもの。
番組出演者でなくても、そうお思いの方は多いでしょう。
ところが。
まずは番組で紹介された、「氷水出し緑茶」。
これは、”お茶とはこういうもの”という固定観念を、見事に吹き飛ばしてくれました。
氷水出し緑茶、もともとは、炎天下で飲むお茶だったそうですね。
これが、渋みや苦味がなくて、とても美味しいそうですよ。
その理由は、氷水で入れたお茶には、渋みや苦味の元であるカテキンが、ほとんど含まれないからだとか。
そのため、テアニンという、アミノ酸の一種であるうまみ成分の味が、よく感じられるそうなのです。
氷水出し緑茶を飲んだ出演者の方たちの中には、「昆布みたいなうまみ」と表現がありましたが、まさに当たっていたのですね。
あと、カフェインもほとんど含まれていないそうですよ。
それなら、氷水だし緑茶って、ただおいしいだけ?
…と思ったら、これが違いました。
だし緑茶には、カテキンの代わりに、エピガロカテキン(EPC)という新成分が含まれているそうです。
エピガロカテキンとは、カテキンの一種ですが、画期的な働きをするのですよ。
それは、体内に入ると、マクロファージの働きを活発化する、ということ。
マクロファージとは、白血球の一種。つまり、免疫細胞の一種なのですね。
ですから、エピガロカテキンを取るということは、免疫力がアップするということ、らしいのです。
つまり、感染症にかかりにくい、ということなんです。
これは今、研究で確認されつつあるのだとか。
すごいことですね、これって。
EPCは、カテキンがあるところ、つまりお湯で入れた緑茶では、出てこないそうです。
そのため、つい最近になるまで、発見されなかったそうですよ。
●氷水だし緑茶の作り方について
●その1 まずは、標準編。
急須に煎茶10gに氷水100mlを注いで、5分待ちます。
ポイントは、急須に残った最後の一滴まで、注ぎ切ること。
深蒸し茶では、苦味が出てしまうので、ちょっと高級なお茶を使うことが、コツだそうです。
冷蔵庫に入れておけば、4~5煎まで飲めるそうですよ。
ただし、保存できるのは、1日以内だとか。
しかも、2煎目からは、水で5秒で飲めるそうです。
冷蔵庫の保存期間が1日以内というのは、それ以上時間が経つと、有効成分が出なくなってしまうのでしょうね。
●エスプレッソ編
茶葉10gに対して、氷水40mlを使い、濃厚な風味と成分を味わう。
●手軽で大量生産編
茶葉10gを、だし用の紙パックに入れ、1Lの氷水と一緒の容器に入れる
↓
冷蔵庫で冷やす
↓
30~40分たったら軽く振って、茶葉を取り出し、出来上がり。
でも、ここで思ったんです。
お湯だし緑茶に含まれるカテキンは?
確か、カテキンは抗酸化成分として、アンチエイジングや健康に有効な働きをしてくれるのに
…でも、これも心配ありませんでした。
なぜなら、氷水出し緑茶で、残った茶葉にお湯を注げば、カテキンが出てくるからです。
ということは、緑茶を飲むときは、まず最初に氷水で淹れれば、一すくいの茶葉で、二通りの有効成分が取れるのです。
なんていいニュースでしょうか。
しかも、氷水を使うなんて、夏向きです。
★氷水出し緑茶向きの茶葉★、探したらこれなんかいいですね
⇒【深蒸し】モンドセレクション3年連続最高金賞 深むし煎茶「山の恵」(70g)氷水出し緑茶
●スーパー緑茶
『ためしてガッテン』では、長崎大の教授が、『スーパー緑茶』なるものを紹介していました。
実は、お茶の新健康成分は、この他にもあって、その一つが、テアフラビンという成分なんです。
テアフラビンとは、番組の解説によると
(引用)
ミントなどの植物に含まれる酵素が、緑茶の成分を変化させてできる物質
(引用ここまで、ためしてガッテンより)
だそうです。
テアフラビンを含むお茶を作るには、
ミントの葉をすりつぶして、その汁をお茶に入れるのです。
すると、お茶の色が赤く変わるんですね。
これが、テアフラビンの働きなんです。
と言っても、お茶の色を変えるだけではありません。
テアフラビンは、腸内で、脂肪や糖分の吸収をブロックするそうですよ。
番組では、テアフラビンを含むお茶を飲み続けた人たちと、普通のお茶を飲む人たちを比較したデータが紹介されていました。
それによると、2つのグループの間には、3か月間で、中性脂肪の値に、明らかな違いがあったそうです。
ということは、ミントを入れた緑茶は、ダイエット用にぴったりではないですか。
これからは、ミント緑茶がトレンドになるかもしれませんね。
さらに番組では、青ジソも使っていました。
この場合は、青ジソ2枚と、1gの緑茶をすり鉢で一緒にすりつぶし、30分ほど置くのです。
そしてお湯を入れて1分ほどたつと、スーパー緑茶の出来上がりです。
こちらのお茶は、テアフラビンや、テルブラジンなど、トクホのお茶と同じ成分を含んでいるそうです。
作るのに、ちょっと手間はかかりますが、庭にミントや青ジソを育てている方は、一度挑戦してみたらいいですね。
それにしても、身近なものの組み合わせや、ちょっとした淹れ方の違いで、これだけ健康成分が摂れるなんて、びっくりです。
『ためしてガッテン』に感謝の夜でした。
※実際に作ってみましたよ
⇒水出しとはやっぱり違う!NHK『ためしてガッテン』氷水出し緑茶の実践体験
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