年齢肌のスキンケア、プロが教える保湿についての正しい知識とは
45歳以降のアラフィフ女性のスキンケアについて、第2弾です。
年齢肌とも呼ばれる、40代以降のお肌は、乾燥が気になってくるときです。
特に、秋冬はなおさらですね。
カサカサ肌になる前に、お肌のうるおい補給にと、化粧水をたっぷりつける方も多いでしょう。
ところが、皮膚科専門医・吉木伸子先生は、このようにおっしゃっています。
●保湿力の低下した肌に、たっぷりの化粧水は効果なし
その理由は、肌の潤いのもとは、体の内側から染み出る水分だから、とのこと。
化粧水による水分補給ではないのですね。
その証拠は、子供の肌なんです。
何もつけなくても、いつも潤っていますよね?
そして人間の体の3分の2は、水分でできているのです。
そのため、内側からの水分が涸れることはないのだとか。
では肌が乾く原因は?というと、それはセラミド不足で、肌表面から水分が蒸発してしまうから。
ですから、保湿ケアで大切なのは、セラミドをはじめとする保湿成分の補給なのです。
これがなくて、水分だけを補給しても、”ざるに水”。
では、
●肌にセラミドを補給できるアイテムは?
最近は保湿化粧水もありますが、セラミドの本格的な補給には、美容液がおすすめです。
その理由は、セラミドは脂質の一種で、水溶性ではなうからです。
一方、化粧水は、成分のほとんどが水分です。
ですから、セラミドをある程度以上の濃度で配合できるのは、美容液になるのですね。
吉木先生はじめ、何人かの皮膚科ドクターたちは、「スキンケアには化粧水より美容液」とおっしゃっているほどです。
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では、そのあとの乾燥対策は?
●日中は保湿美容液を
肌が乾燥と感じたら、保湿美容液を手でそっとつけるといいそうです。
このときは、メイクをしていても、その上からで大丈夫。
ただし、油分の多い美容液では、メイクが崩れる心配があるとのこと。
化粧水をスプレーするのは、おすすめできないそうです。
これは、スプレー上の化粧水は、保湿力が弱めだからだとか。
なぜかというと、保湿成分が多いと、粒子が重くなり、スプレーには不向きになるそうですよ。
また、化粧水をスプレーしっぱなしでは、水分が蒸発する際に、お肌の水分まで一緒に蒸発させてしまうのです。
そうなると、お肌の乾燥がひどくなってしまいます。
●「油分でフタ」は間違い?
スキンケアの本には、「保湿の仕上げには乳液でフタを」と書いてありますが、オイルはどうなのでしょうか?
吉木先生によると、
水分は、油分の間から蒸発してしまうそうなのです。
ですから、オリーブオイルなどを肌に塗っても、乾燥を十分に予防することは不可能。
乾くときは乾くのだとか。
肌を乾燥から守るには、やはりセラミドなど、保湿成分たっぷりの美容液がいいそうですよ。
次回は、年齢肌のクレンジングと保湿美容液の選び方について書きますね。
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