熱中症は脱水症!体の水分不足を起こしやすい『ドライボディ』の見分け方とは【ためしてガッテン】
7月15日放映のNHK『ためしてガッテン』で、熱中症について取り上げていましたね。
今年も暑い日がつづき、すでに熱中症で倒れる方も出ています。
熱中症の報道では、70代後半から80代にかけての、お年寄りが多いイメージですね。
年齢を重ねると、体温調節機能が低下して、気温の変化も感じにくくなるから、と言われいます。
そして熱中症の予防には、周囲の温度や水分摂取に気を付ける、というのが定番ですね。
でも今回は、新しい情報がありましたよ。
上のことに気を付けていても、熱中症を起こす例があるそうなのです。
それは、「体内に水を貯められない体質」の方だとか。
その場合、20代の方でも熱中症にかかることもある、とのこと。
これらの方たちは、水分をたっぷり摂っていても、脱水症状になりやすい「ドライボディ」だそうです。
ドライボディ…なんだか、お肌でいう「インナードライ」に似ていますね。
日本では、推定400万人から800万人もの人が、インナードラ…じゃなく、ドライボディだと見られています。
これらの方は、体に必要な60%の水分を貯められないそうです。
ではなぜ、ドライボディが熱中症につながるかというと
●熱中症の症状とは、脱水症状
だからだそうです。
熱中症にかかった時に感じる吐き気、体のだるさ、体温上昇。
これらは、脱水症状なのですね。
二日酔いの頭痛や吐き気、だるさなども、体が脱水症状を起こしているから、とのことですよ。
実は脱水って、脳にも大きな影響を与えるのです。
1%の脱水でも、強く痛みを感じたり、意識の変容を経験したり。
だるさやイライラ、集中力低下も含まれます。
そして、ドライボディになりやすい方たちには、見た目からも《ある特徴》があるらしいのです。
それは、《体の筋肉量がとても少ない》ということ。
番組では、「著明なる羸痩(チョメイナルルイソウ)」という医学用語を紹介していました。
(ルイソウって、パソコンの一発変換で出…医学界ではポピュラーなのでしょうね)
では、筋肉と体の水分量に、どんな関係があるのかというと
筋肉は、ただのタンパク質ではないのですね。
体の水分を蓄える、水分タンクでもあるのです。
『ガッテン』では、筋肉(この場合はスジ肉、と読むのでしょうね)と脂身、それぞれの水分量を比較した結果が出ていました。
その時出された数字は
・筋肉 80% ・脂身 20%
4倍も違うじゃありませんか。
つまり、筋肉の多い方は、体の水分もたっぷり、ということなんですね。
ところが、年齢を重ねると、体の水分量も減少してしまうのです。
筋肉の多い、体重60㎏の男性は、体内に20リットルの水を蓄えることができます。
でも80代になると、蓄えられる水の量は、10リットル。
半分になってしまうのです。
これでは、お年寄りの方が熱中症になりやすいのも、無理はありません。
ドライボディを克服して、熱中症にかかりにくい体質になるための方法については、次の記事で書きますね。
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