身体だけではない、夏バテで心の不調も起こるメカニズムとは～自律神経のコントロール法・準備編～
残暑も一息ついて、涼しい日がつづく中、これまでの暑さで夏バテしている方、多いみたいです。
夏バテといえば、だるさや食欲不振、頭痛など、色々な症状がありますね。
その他にも、夜寝付けない、朝起きにくい、便秘や下痢。
でも実は夏バテって、体の不調だけでないそうですよ。
順天堂医科大学の小林弘幸先生によると、夏バテには、心の不調もあるそうです。
それは例えば、・
・集中力ややる気がなくなる
・ネガティブ思考になりがち
または
・人と会話したくなくなった
・キレやすくなった
など、心理面や対人面に変化が起きることもある、とのこと。
では、夏バテの原因は？
これらの症状、自律神経のバランスが崩れることで、引き起こされているのだとか。
そのバランスを崩すのは、まず
・夏の暑さ
気温が高くなると、体は体温を下げようと、汗を出します。
多くの汗をかくと、体は脱水症状になり、交感神経が、異常に高レベルで働き出すとか。
すると血液はドロドロになり、体の細部まで、栄養が行きわたらなくなるのです。
その結果、内臓機能も低下してしまう。
という訳だそうです。
ここで一言、自律神経についてご説明しますね。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類からなっています。
このうち、リラックス時や夜間の睡眠時に優位になるのが、副交感神経です。
日中、ストレスに対抗するために優位に働くのが、交感神経。
交感神経が血液をドロドロにするのは、ケガをした時に、血液を固めて、出血を止めるためなのです。
健康な状態では、この2つの神経がバランスよく、お互いを補っているのですね。
また、自律神経のバランスの崩れは、ホルモンバランスの乱れも引き起こします。
メンタル面での不調は、このためなのでしょうね。
さらに。
夏バテは、美肌の敵でもあるのだとか。
これは、ホルモンバランスは、お肌の状態とも深く関わっているからです。
やっぱり体と心、もちろんお肌は、バラバラではないのですね。
自律神経のバランスを崩す原因としては、エアコンによる温度差も大きいですね。
そして、40歳以降の女性は、特に注意が必要だそうです。
その理由は、40歳を過ぎると、副交感神経の働きが急激に低下するから、とのことでした。
あらら・・ただでさえ、40代後半からは更年期だというのに。
これではよけい、心身が不安定になってしまうかも。
そんな夏バテを解消するため、小林先生は、自律神経のコントロール法を紹介していらっしゃいます。
次回は、身体ばかりでなく、マインド面や美肌、そしてダイエットにもよいという、その方法を見ていきましょう。
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