セラミドとはどんな保湿成分?働きや選び方の目安は何?
化粧品に使われるセラミドについてまとめました。
セラミドって、保湿成分として、ヒアルロン酸と並んでよく聞きますよね。
でも
保湿成分にはその他にも色々種類があります。
その中でセラミドの何がそんなに重要視されるのでしょうか。
そこで、セラミドの保湿成分としての働きや種類、選び方の目安を知っておくといいですよ。
セラミドとはどんな保湿成分?
まずはセラミドとは何か、その正体やどんな働きをするかご説明しますね。
セラミドの正体と働きとは
?
セラミドは、セラミドは《最強の保湿成分》と言われています。
ではその正体は何かというと
細胞間脂質の一種なのです。
細胞間脂質とは?
もともと肌の角層の細胞間にある脂質です。
その働きは細胞と細胞の間にあって、細胞を結びつけること。
細胞間には水分と油分がミルフィーユのように何層にも重なった、ラメラ構造と呼ばれる層になっています。
このラメラ層を作っているのが、細胞間脂質なんですね。
細胞間脂質が減少すると、角質細胞の結びつきが弱くなります。
そうなると
・肌のキメが乱れる
・肌が乾燥したり、過敏になる
・小じわがのできる
・ハリや弾力が失われる
などの肌トラブルが起こってきます。
脂質とは?
コレステロールの一種のようなものなんですよ。
コレステロールといっても、悪者のイメージは持たないでくださいね。
今はその働きについて、詳しくわかってきていますから。
セラミドの働きとは?
★保水力
セラミドは、水分をサンドウィッチのように挟み込む働きをします。
これに対して、水分を包み込む働きがあるのが、ヒアルロン酸です。
保水力としては、挟み込む方が強いのです。
そして、肌の水分の約80%が細胞間脂質にあると言われています。
なのでセラミドには、肌の水分の約40%が挟み込まれているのです。
また、肌の水分の約80%を蓄えているのが、細胞間脂質なんですね。
そして細胞間脂質の約50%を占めるのが、セラミドでした。
なので肌の水分の約40%は、セラミドが蓄えていると言ってよいでしょう。
セラミドが保湿成分として重視される理由、よくわかりました。
★追記:2017年11月21日
最近ではセラミドの種類によって、以下の働きがあることも報告されています。
・美白
・メラニン色素の生成を抑える
ではそのセラミドの種類とは?
セラミドの種類と選び方は?
一口にセラミドと言っても、化粧品に使われるセラミドは、4つの種類があります。
セラミドの種類と見分け方は?
まず大きく分けて合成由来と天然由来に分かれます。
さらに、それぞれが2つに分かれて、合計4種類なのですね。
その4種類とは
★合成由来の2種類
・ヒト型セラミド
・合成セラミド
★天然由来の2種類
・動物セラミド
・植物セラミド
それぞれの種類について説明すると
・ヒト型セラミド
ヒト型言っても、人間の持つセラミド(ヒトセラミド)そのものではありません。
、酵母の働きを借りて合成したものです。
とは言っても、ヒトセラミド)に一番近く、肌なじみも良いとされているのが、ヒト型セラミドなんですよ。
では、化粧品でヒト型セラミドが入っているかの見分け方は?
ヒト型セラミドは、化粧品全成分では単に
「セラミド」もしくは セラミド1、セラミド2、セラミドNP、セラミドAPと記載されています。
なのでただ「セラミド」と記載されていても、それはヒト型セラミドであることなので、その点では心配無用です。
ヒト型セラミドの種類について、もっと知りたいかたへ。
化粧品に使われるヒト型セラミドで、皮膚科ドクターたちのおすすめは
・セラミド2
・セラミド3
・セラミド6
です。
このうち、人の肌で一番多いのがセラミド2です。
なので、たいていのヒト型セラミド化粧品には、セラミド2を中心に、他タイプのヒト型セラミドを配合するパターンが多いですよ。
・合成セラミド
石油由来のセラミドです。
化粧品成分としての表記は、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドです。
・動物セラミド
馬の脳や脊髄から抽出したセラミドです。
(以前は牛からも抽出されていました。
ただ牛セラミドは、狂牛病の流行から、安全性の問題で使われなくなりました)
馬油に含まれるセラミドが、このタイプ。
ただし、天然由来だからと言って、ヒトに最適とは限りません。
馬セラミドに含まれるセラミドのタイプや成分も、人によっては合わないことがあります。
また、牛セラミドが使われなくなったように、安全性に疑問を持つ人たちもおられます。
化粧品成分の表記では、 ビオセラミド、セレブロシド、ウマスフィンゴ脂質となっています。
・植物性セラミド
原料は、米やこんにゃく、大豆、トウモロコシなど。
正確には、それら植物のセラミドから化学合成したセラミドなんですね。
保湿以外に美白やメラニン色素抑制の働きが報告されています。
中には、線維芽細胞を増やす働きを認められたものもあるんですよ。
※線維芽細胞とは?
肌の奥でコラーゲンやエラスチンなど、ハリや弾力の元になる物質を作る働きをする細胞です。
化粧品成分の表記では、
植物性セラミド、コメヌカスフィンゴ糖物質。
グルコシルセラミドとも呼ばれるセラミドも、植物性セラミドの一種と考えられます。
セラミド化粧品の選び方は?
セラミドは、化粧品の原料としては比較的高価なので、あまり安い値段のものは、わずかな量しか入っていないこともあるのですね。
そこで、セラミド配合の化粧品を選ぶときは、3,000円以上が目安にしましょう。
これは、化粧品の種類や量にもよりますので、一つの参考として活用してくださいね。
まとめ
セラミドについて、最後にはセラミド化粧品の選び方まで語ってしまいました。
この記事がセラミド化粧品を選ぶ時の参考にお役に立てば、嬉しいです。
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