肌断食や、洗わない美容法について、専門家の見解は?肌にいいのは錯覚なの?
最近は、名前を聞いただけでは、えっ?と思うような美容法が出ています。
例えば、顔を洗わない美容法や肌断食などがそうですね。
しかも、芸能人たちが実践しているのいうので、話題になっていたりします。
これらについて、皮膚科医はどう見ているのでしょうか。
「洗わない美容法」については、洗顔そのものをしない、という意味に取られていることが多いですね。
でもこれでは、肌表面の汚れや皮脂は、そのままです。
角質も落ちずに、肌表面をふさいで、炎症やニキビなどのトラブルになりやすいと、かなり不評の様子。
ただこれ、言葉だけが一人歩きしているんですね。
石田ゆり子さん、黒木瞳さん、平子理沙さんなど、「顔を洗わない美容法」を実践している方たちの話を聞くと、洗顔はしているのです。
洗顔料を使ってごしごし洗うことはしないだけなのですね。
先の記事では、皮膚科医おすすめの洗顔法は、固形石鹸を使った泡洗顔と書きましたが、これは一派的なケースです。
実際には、肌のタイプや状態は、人によってさまざまです。
それによって、どんな洗顔法がよいかも、変わってきます。
メイクをしない日なら、乾燥肌や普通肌の方は、水やお湯だけの念願でよい、という意見もありました。
また、肌断食について。
こちらは、洗顔後に、一切のメイクをしない美容法です。
肌断食は、週末から始めると良い、とされていたりしますが、効果的とされるのは、1~2日間の実施です。
1~2日間の肌断食をすると、スキンケアをする時に、化粧水の浸透が良くなる、とされているのだとか。
確かに、肌断食では、コラーゲンなどの美容成分を過剰に与えると、肌が自力で保湿成分を生み出す力が衰えてしまう、という考えがあるようなのです。
これに対して、皮膚科医のコメントは辛らつでした。
つまり、化粧水の浸透が良くなる、というのは錯覚で、実際はそう感じるだけ、というのですね。
なぜかというと、スキンケアをしない間、肌は乾燥しています。
そこへ化粧水などの水分を与えれば、グングン染み込むように感じるのは当たり前で、実際の美容効果はわからない。
こんな考えなのです。
でも、肌断食については、肌の状態がよみがえった、とする方もいらっしゃるようですし、その辺は人によるとしか言えないでしょうね。
大切なのは、その人の肌質や状況に合ったスキンケアや化粧品を見つけることだと思います。
それでも、スキンケアの基本は保湿、ということを忘れずに、ですね。
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