タンニンの効果、美容には? 肌や健康への影響はどうですか?
渋柿やお茶葉の渋みのもと、タンニンの美容や健康効果についてまとめました。
なぜ今回はタンニンかというと、先日のNHK『ひるまえほっと』特集「サウナで温活」で、《タンニンには肌を引き締める効果がある》と解説されていたからです。
タンニンって、渋み以外にあまり意識することがありませんね。
でも実は、色々なものがタンニンの一種だったのです。
タンニンの美容健康効果とは?
まずはタンニンの正体(?)です。
タンニンとは?
タンニンとは、植物のもつポリフェノールの一種です。
名前の由来は、「皮をなめす」という意味の英語から。
特徴である苦味や強い渋みは、外敵に食べられないというメリットがあります。
(※味については、一部例外あり)
タンニンにはどんな種類があるの?
タンニンに分類されるものが、これまた意外と広い。
・お茶のカテキン、エピガロカテキンなどのカテキン類も、タンニンの一種だというのですから。
カテキンやエピガロカテキンがタンニンの一種とは、一般的にはあまりイメージがわかないのではないでしょうか。
でもエピガロカテキンには、渋みはありませんよね。
少なくとも、氷水だし緑茶では、エピガロカテキンのうま味が感じられます。
と思ったら、緑茶のエピカテキンやエピガロカテキンは、同じくポリフェノールの一種であるフラボノイドですが、タンニン活性があるため、タンニンにも分類される、とのことでした。
これらは緑茶タンニンと呼ばれ、典型的なタンニンとは区別される、とのこと。
納得です。
(参考:タンニンとは何か?)
・紅茶のテアフラビンやテアルビジンなどの赤い色素も、タンニンの一種です。
・赤シソやローズマリーなどのシソ科に多いロズマリン酸は、シソ科タンニンと呼ばれています。
・タンニン酸(名前が似ていますが、タンニンの一種)
漢方で使う五倍子に含まれる五倍子酸、没食子に含まれる没食子酸(ぶしさん)もタンニン酸の一種です。
没食子酸は、プーアール茶に配合されていたりしますね。
タンニンの肌への効果とは
タンニンの美容効果は、次の2点です。
・肌を引き締める(収れん作用)
・メラニン色素の生成を防ぐ(美白作用)
このうち収れん作用は、飲用ではなく、肌につけたときの毛穴を引き締める働きから起こるものです。
そのため、化粧品にも配合されているとか。
(これはローズマリーのことと思われます)
ちょっとこれは意外ですが、もしかしたらタンニンではない、他のもっと細かい成分名で表記されているかもしれませんね。
この毛穴を引き締める、というのも、タンニンの渋みと同じ働きなんです。
どういうことかと言うと、
渋みというのは口中粘膜のタンパク質を変性させる刺激を感じることで、毛穴の引き締めもまた、肌のタンパク室を変性させることなんだとか。
つまり、
《渋みが肌を引き締める》ってことですね。
何だかロマンがなくなったようで、すみません。
気を取り直して、次いきます。
美白作用は、緑茶のフラボノイドがよく言われますが、これはエピカテキンでしょうか。
NHK『ためしてガッテン』氷水出し緑茶のエピガロカテキンについては、免疫力アップ作用があると言われていましたから。
ともかく、緑茶にはビタミンCも含まれているので、美白なら紅茶より緑茶を飲む方がよいのでしょうね。
タンニンの効果 健康には?
タンニンの健康作用が、これまたすごい。
カテキン類では、ざっとあげるだけでも、
・強い抗酸化作用、抗ガン作用、殺菌作用、抗ウイルス作用などが期待されています。
また、
・血中コレステロール値を下げるとして
動脈硬化、高血圧、心臓疾患、脳血管障害などの防止
・優れた抗炎作用
さらに
・脂肪を分解してエネルギーに変える作用があるとして、肥満予防効果も期待される
これ、ウーロン茶やプーアール茶のことですね^^
ロズマリン酸も、その抗酸化作用でがん予防や老化防止が期待されています。
さらに強い抗炎症作用、抗アレルギー作用があることから、アトピー性皮膚炎や花粉症、関節炎などの改善に用いられます。
(昔、花粉症にいいと流行ったシソ茶、ありましたね)
おわりに
タンニンって、苦味だけではなく肌を引き締める効果もあったのですね。
健康にもいいようですし、さすが抗酸化物質だけはあります。
でも、タンニンにはいいことばかりでもないんですね。
副作用もありますよ。
タンニンの副作用とタンニンを多く含む食べ物については、また後で追加します。
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