ブドウの美容健康効果その2~種子のOPC、酒石酸にリンゴ酸、ペクチンの力とは?
ブドウの美容健康効果、その2です。
前回のレスベラトロールに続き、今回はもう一つ注目のポリフェノール、OPCと酒石酸やリンゴ酸、ペクチンについて。
調べれば調べるほど、ブドウは体やお肌にどれだけ良いかわかってきましたよ。
まず最初に
●OPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)
ポリフェノールの中も、強い抗酸化作用をもつ物質です。
その抗酸化力は、ビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍。
動脈硬化の予防や糖尿病の発症を抑制する効果があり
お肌に対してはシミ、シワ、ソバカスなど肌トラブルに良いのだとか。
ただし、自然界でOPCを含むものはブドウの種子と松の樹皮、だそうです。
ですので今どきの種なしブドウではOPCは摂れませんね。
わざわざ種をぼりぼり噛むのも、ドライグレープシードを買ってくるのも、効率が良いとは言えません。
でもその点、赤ワインなら
ブドウの皮や種子ごと醸造されるので、おすすめだそうですよ。
(参考記事:WELQ )
ブドウ果実丸ごとなら、皮のポリフェノールも摂れますLね。
一方、白ワインは果肉だけを使うので、赤ワインのようなポリフェノールはありません。
ただ、その製造過程で出された種から、グレープシードオイルが作られます。
グレープシードオイルは、食用や美容オイルとして、注目を浴びていますね。
無色透明で味や香りもほとんどないため、クセがなくて使いやすいとか。
美容オイルとしては、クレンジングやマッサージオイル、ヘアオイルや保湿美容液として、顏やボディ、ヘアケア用に愛用されているようですよ。
そういえば、最近私が気に入った泥洗顔フォームにも「ブドウ種子エキス」が配合されていました。
●有機酸(酒石酸、リンゴ酸)
ブドウの風味を作る酒石酸は、リンゴ酸とともにお腹の調子を整える働きがあります。
二つの違いは
★酒石酸
腸内で悪玉菌の増殖を抑え、ビフィズス菌の増殖を助けます。
そのため便秘の改善や、大腸がんの予防に効果があるのですね。
便秘の改善、ということは、つまりお肌のキメを整え、美肌に導くことも期待できるでしょう。
★リンゴ酸
整腸作用があり、活性酸素を抑制します。
また、疲労物質「乳酸」を減らす効果もある、とのことですが。乳酸の役割については、現在は疲労物質ではなく、肝臓のエネルギー源だとわかってきたそうですね。
ですのでリンゴ酸との関係も、新しい事実が解明されるかもしれません。
その他の成分と美容健康効果は
●ペクチン
不溶性食物繊維の一種です。
ペクチンと言えば、リンゴに含まれる成分として知られていますね。
リンゴのジャムやコンポートを作る時、あの独特の食感を作っています。
実際にはリンゴ限定ではなく、果物の皮に多い、とのことでした。
ペクチンの健康効果として有名なのは、
・整腸作用
ですが、その他にも
・コレステロール値を低下させ
・糖分吸収を抑制するため、血糖値の低下にも役立ちます。
さらに最近わかってきた効果として、次のものがありました。
・殺菌効果
・血液凝固を調節
・腫瘍症を抑制
・免疫機能を守る
・がんの予防・転移抑制
こうして見ると、
「1日1個のリンゴで医者知らず」
という格言(?)は本当だったのだと思ってしまいます。
あ!
この記事は林檎ではなく、ブドウについての記事でしたね。
ブドウのペクチン割合は、リンゴほどではありませんが、その代わりにブドウにはレスベラトロールや酒石酸など、他の栄養分が豊富ですから。
では次にいきますね。
●ビタミン・ミネラル類
★ビタミン類
・ビタミンC、ビタミンE
抗酸化ビタミンとして有名な成分です。
・ビタミンB1
代謝を助けます
・ビタミンB2
脂質をエネルギーに変える働きがあります。
★ミネラル類
では
・カリウム
体内の余分な水分を排出します。
果物には多く含まれていますね。
どうでしょうか?
ブドウの美容と健康効果、おそるべしですね。
フルーツにこだわらなければ、ブドウの葉エキスも化粧品に配合されていたりと、色々な部分が活用されていました。
やっぱり自然の恵みは素晴らしい。
ここまでやったら、次は同じく秋のフルーツ・柿や栗についても書きたくなってしまいました。
いつかまた、機会があったらまとめたいと思います。
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