美肌のためのお風呂の入り方!時間や温度、スキンケアや飲み物は?
美肌のためのお風呂の入り方を、お風呂前や風呂上りも含めてお伝えします。
冬はぽかぽかの温かいお風呂、楽しみですよね。
お風呂では冬の乾燥した顔や体に湿気も取り入れられるし、
リラックスしてよく眠れるから、ますますお肌にいいしで
いいことだらけ
・・・のはずなんですが、
入り方を間違えると、逆効果。
お肌にダメージを与えたり、かえって寝付けなくなってしまうこともあるのです。
では、おすすめの方法とは?
美肌になるお風呂の入り方!温度や時間は?それ以外でも気をつけることは?
東京都市大学教授で、温泉療法専門家の早坂信哉先生のお話を元にまとめると、次のようになります。
まず、お風呂の温度や時間について。
美肌のためにお風呂の温度はどれ位が適当?
ベストなのは、40度です。
なぜかというと、40度は、副交感神経が刺激されて、心身がリラックスするからなんですね。
これが42度以上になると、リラックスのためには逆効果。
交感神経のほうが刺激されて、興奮状態になってしまいます。
ですので、お風呂の後は穏やかに過ごして、リラックスして眠りにつくためには、熱すぎる温度は避けましょう。
では、41度はどうでしょうか?
41度で10~15分以上、湯船につかると、ヒートショックプロテイン(HSP)という物質ができて、お肌にいいと言われていますね。
HSPがなぜ肌にいいか、というと、お肌の角層の下、真皮層にある線維芽細胞の働きを活発にしてくれるからなんです。
線維芽細胞は、お肌のハリや弾力の元、コラーゲンやエラスチンを作る細胞です。
なので熱めのお湯は、お肌の若々しさのためによい、とも言われています。
ただ実際には、HSP入浴は、アスリートのためにはよいが、一般向けではない、という医師もいらっしゃるんですね。
実際、私などは熱いお湯が苦手なので、耐えられる限界が40度なんです。
HSP入浴、熱さが苦手な人は5分ずつ、回数を増やしてでもよいそうですが、私は1分と持ちません。
ですので、お風呂の温度は40度がベスト、というのは私にとって嬉しい考え方でした。
さらに、半身浴ではなく全身浴がおすすめ。
半身浴はダイエットになるんじゃない?
とお思いの方もいらっしゃいますが、それは間違いなのだとか。
あと、リラックスして寝るためには、お風呂の後90分に布団に入りましょう。
体温がちょうどいい具合に下がると、お風呂上がりの体温との差で、体が眠りにつきやすくなります。
でもですよ。
せっかく40度のお湯を出したとしても、冬場はすぐにお湯が冷めてきちゃうじゃないですか。
今のお風呂は、追い炊き機能はついていないですし。
はい。
そんな時は、給湯器の温度を41~42度に設定するとよい、とのこと。
お湯の温度については、これも住んでいる地域の気温や、浴室の状況に合わせてみましょう。
私の家では、冬は43度か、もっと高い温度に設定しています。
その他、前もってお風呂場を温めておくのもいですね。
そのためには、お湯を出すときにお風呂のフタを閉めずに、あけておくのです。
シャワーをお風呂場全体にかけておくのも、ミストサウナ状態になってよいのだとか。
でもそれでは、お湯がもったいない?
というときは、
その分、湯船のお湯を少な目にしておくとよい、とのことでした。
美肌のためのお風呂の時間は?
お風呂の時間、と書きましたが、この場合は「湯船につかる時間」ですよね。
早坂先生によると、
・15分
でした。
なぜかというと、
15分より長く、湯船につかっていると、皮膚からセラミドが流出してしまうのです。
セラミドは、「最強の保湿成分」と言われるくらい、お肌にとって大切な成分です。
普段は角層内にあって、お肌の保湿成分の約40%をしめています。
それがなぜ流出するかというと、長湯で肌表面が溶け出すから。
また、汗ばんだらいったん湯船から出る、とのこと。
お風呂では、肌の毛穴が開いて汚れが落ちるんですが。
必要なものまで取れなくてもいいんですけどね。
じつはお風呂、というか湯船につかると、保湿成分も一気に流れてしまうのは、避けられないのだとか。
ですので、お風呂に入ったのに、かえってお肌が乾燥、なんてことになるのですね。
そこで必要になるのが、お風呂でのスキンケアです。
スキンケアはお風呂ではどうしたらいい?ボディケアは?
よく、お風呂で洗顔したら、お風呂上りにすぐ保湿といいますよね。
早坂先生によると、そのタイムリミットは
・10分後まで
でした。
それは確かに大切ですが、入浴中のスキンケアも有効なんですよ。
これをやると、入浴後のお風呂上りにつける化粧水の浸透も良くなるのです。
さらに10分後のタイムリミットを過ぎても、ある程度の保湿ができている
と、わかってきたとのことでした。
では、そのスキンケアとは?
入浴中のスキンケア、顏には?
最近トレンドなのは、『オイル』です。
顔用の保湿オイル、色々ありますね。
ホホバオイルも人気ですが、オリーブオイルを使う方もいらっしゃいます。
その他、アルガンオイルなども。
ホホバオイルは、そんなに高価でもないので、体用など全身に使いやすいですね。
入浴中のスキンケア、体には?
全身用のオイルを塗るのもいいですね。
ボディ用のオイルなら、入浴後でいいですよ。
でも、一番手っ取り早いのは、『入浴剤』です。
入浴剤なら、最初に湯船に入れるだけで、手間がかかりません。
今の入浴剤は、体を温める以外にも、保湿やデトックス用で色々ありますよね。
中には、セラミド入りの入浴剤もあります。
私も初めて保湿成分入りの入浴剤を使った時、お風呂上りに肌がSっとり柔らかくなっていたのには、驚きました。
入浴剤にはその他にも
・体を温める炭酸系
・発汗デトックスのソルト系
・汚れ吸着、デトックス効果も高いと言われるクレイ系
などがあります。
どれが良いかは、その日の体調に合わせて使い分けるとよいですね。
成分以外にも、価格面を考えるのもいいですよ。
普段はお手頃価格の入浴剤で、高価なものは時々のお愉しみ、という具合ですね。
お風呂前に美容にいい飲み物ややる事はある?
お風呂前の飲み物は、前もって水分補給もできますね。
ダイエットエキスパートの和田清香さんによると、
中でも美肌のためには
・緑茶
がおすすめ。
緑茶のポリフェノール成分、カテキンは抗酸化作用で知られていますね。
その緑茶カテキン、入浴前に飲むと、働きが7倍になる、というデータがあるのです。
緑茶はノンカロリーですし、費用もかからずお手軽にできるのがいいですね。
その他の飲み物には
・しょうが湯
・イオン飲料で、体内の水分と似た成分のもの
も、おすすめ。
生姜湯は、血行を良くしてくれます。
ただ、市販のしょうが湯は、甘味が強いので、カロリーオーバーに注意しましょう。
とろみをつけるために、デンプンも使っていますしね。
※自分で作る時は、ここに注意して
⇒生姜紅茶が効かない?温まらないと感じた時の効果的な作り方とは?
入浴前の血行促進、という点では、
・乾布摩擦
もいいですよ。
乾布摩擦、昔は風邪予防のイメージでしたが、今は「ドライブラッシング」と呼ばれているようです。
その方法は、
「タオルなど、乾いた布で肌を適度に刺激する」
適度、というのがポイントですよ。
こすり過ぎると、肌への負担となって、敏感な方は炎症や色素沈着を起こしてしまいますから。
(昔、ナイロンタオルでそんな女性たちがいらっしゃいました)
効果的なのは、大きな筋肉がある部位です。
具体的には、次の部分ですね。
・背中
・お尻
・太もも
でも何だか、何十回もこするなんて、面倒くさい・・・。
と思ったら、
「目安は、それぞれのパーツを5往復」
なのだとか。
下着の上からでもいいそうなので、気が楽になりました。
まとめ
今回、冬のお風呂で肌の乾燥を防ぐだけでなく、もっと積極的な美肌のコツを知ることができました。
どれもみな、お手軽にできることですので、私も色々取り入れたいと思っています。
(参考:『女性自身』2017年12月26日号)
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