冬肌乾燥を防ぐ入浴法は?世界一受けたい授業より
冬の肌を危険な乾燥トラブルから守るための入浴法と、美肌を作る正しい入浴法について、11月12日放映『世界一受けたい授業』の内容です。
解説なさった方は、お風呂博士として有名な、早坂信哉先生。
これまでの記事でも書いてきたように、冬は、乾燥肌にとっての大敵です。
その季節に正しい入浴法をとっていないと、健康なお肌まで乾燥して、粉を吹いたり、かゆみなどの乾燥トラブルを招くことになるのですね。
冬の肌の乾燥、世界一受けたい授業で明かした12月からの実態は?
早坂先生によると、お肌のためには、湿度が60%を切ると乾燥に注意だそうです。
ところが『世界一受けたい授業』で示されたグラフでは、
・4月から10月にかけての湿度は、ほぼ70%~80%
・11月から2月は、急激に減少。3月に60%をかすかに上回る程度でした。
なので12月からは肌の乾燥に要注意。
乾燥トラブルを避けるためには、11月から気を付けておきましょう、とのことでした。
ただ実際には、肌にとっての正しい入浴法を実施している方は、とっても少ないようなのです。
肌に悪い入浴法、ワースト5
以下、番組調べ100人に聞いたアンケートの結果と、それに対してのアドバイスです。
★第5位 全身をごしごし洗う
なぜごしごし洗いがNGかというと
・皮脂膜を取ってしまう
からです。
皮脂膜は、肌を保護するバリアの役目を果たしているので、なくなってしまったら肌は乾燥するのですね。
特にスネは、もともと皮脂膜が薄いので要注意。
取り過ぎると《ウロコ足》になってしまたりします。
では
正しい洗い方とは?
手のひらを使い、こすらずなでるように、優しく洗うこと
です。
(洗い方については、後の正しい入浴法でもっと詳しく出てきますよ^^)
★第4位 脱衣所が寒い
脱衣所の温度が低いと、浴室との急激な温度変化が、肌に刺激となってしまいます。
人によっては《寒冷じんましん》を起こすこともあるのですね。
急激な温度変化を避けるための対策
脱衣所はヒーターなどの暖房器具で、温かくしておきましょう。
浴室が寒いのもNGです。
そのためには、浴槽のフタを開けて、蒸気で温めておくといいですよ。
第3位 一番風呂
一番風呂が肌に悪いのは、水道水に含まれている塩素が、肌を刺激するためです。
塩素は殺菌や消毒のために、微量に含まれていますが、それがアダになってしまうのですね。
これはいつの季節も同じことがいえるのですが、
ですが乾燥の激しい冬は、特に肌が刺激されやすいので要注意になります。
『世界一受けたい授業』では、同じ女性が腕を片方ずつ、一番風呂と二番風呂のお湯に浸す実験をしていました。
すると、
・二番風呂では、肌のキメが細かく整っている
に対して
・一番風呂に浸した腕は、肌のキメを作る三角形のミゾが浅い
肌のキメが荒い
(つまり、荒れやすい肌、ということ)
という違いが出たのです。
ではなぜ、二番風呂では肌が荒れないのでしょうか?
二番風呂が肌を刺激しない理由について
二番風呂では、お湯の中の塩素の量が減少しています。
その流れとは
・一番風呂で入浴した人の皮膚からは、皮脂やタンパク質が溶け出す
↓
・これらの皮脂やタンパク質はが、お湯中の塩素と結びつく
↓
・塩素が減少する
一番風呂、昔は一家の長や大黒柱の方をねぎらうためと言われていたのに。
でもこれは、水道がなくて、井戸水などを沸かしていた時代の名残なのでしょうね。
水道水の時代には、逆となってしまいました。
では、一人暮らしの方はどうしたらよいのでしょうか?
一番風呂に入るしかない人でもできる、お風呂の塩素の減らし方
・ビタミンCを入れる
身近な方法では、
・レモン果汁をスプーン一杯垂らす。ゆず湯もよい
・入浴剤は、アスコルビン酸配合のものを使う
(アスコルビン酸とは、ビタミンCの別名だからです)
第2位 42度以上のお湯
42度以上の熱いお湯は、皮膚を乾燥させてしまいます。
どれくらいかというと、
38度で入浴した場合と、入浴1時間後の肌水分量を比較した場合
42度の入浴では、肌水分量が38度入浴の約1/2
という測定結果が出ています。
どうしても熱いお湯に入る場合は?
炭酸入り入浴剤を入れましょう。
★第1位 15分以上の長風呂
肌がふやけるほど長風呂では、
・大量の水分で、肌の角層が膨れ上がり
・バリア機能を果たす油分もなくなってしまう
↓
その結果
・肌の保湿成分が流出してしまう
ということが起きてしまいます。
指にしわしわが寄るのも、そのためですね。
半身浴はどう?
半身浴にも注意が必要です。
30分以上では、下半身がふやけてしまう、とのことでした。
ではここで、早坂先生がおすすめする入浴法についてです。
世界一受けたい授業でおすすめの入浴法 美肌を作る正しい方法とは
早坂流ズボラ入浴法
それはまず、
・浴槽にはフタをしない
・浴槽のお湯に、レモン果汁をスプーン一杯
・洗い方について
石鹸はフワフワ泡で、手のひらを使って洗う
・洗う部位は、顔 胸 わき お尻 股の5か所のみ。
残りの部位には、お湯で流すだけ。
・シャワーは長時間使わない
・入浴は40度で10分、肩までつかる
長風呂はダメ。
額に汗がじんわり出るくらいでお湯から出る
さらに
肌の乾燥を防ぐためのワンモアステップ
・入浴中に、肌に化粧水をしみこませる
うるおい成分配合の化粧水が良い
保湿クリームを塗るのもよい。
塗るタイミングは、お風呂から上がった時
(入浴後、すぐに使う
ということでした。
これは顔以外のボディケアに対してのアドバイスです。
そしてさらに、早坂先生がご紹介なさったものがありました。
入浴前に飲むと美肌になる飲み物
それは《緑茶》です。
緑茶は抗酸化作用を持つカテキンが豊富ですね。
そのカテキンは、入浴前に飲むことで、効果が7倍になるのだとか。
これは緑茶好きの方にとっては朗報ですね。
でもここで、なぜ緑茶?
カテキンが豊富なのは、紅茶だって同じではないの?
という疑問が湧いたのですが
(実際、紅茶にはカテキンが含まれていると、うがいにおすすめとされていますし)
これは私の考えですが、緑茶にはビタミンCも含まれていRから、かもしれません。
まとめ
『世界一受けたい授業』のこのコーナー最後には、正しい乳法を2週間S実践してもらった女性の例も紹介されていました。
腕や頬の乾燥、特にほうれい線が粉を吹くと気にしていた方ですが、
2週間後には、腕の水分量、頬の油分量など、理想値を上回る結果になっていました。
これはすごいですよね。
「自分は乾燥肌」とお思いの方も、ご自分の入浴法が肌に悪いとわかったら、2週間は実践するといいですね。
もしかしたら、お肌の乾燥が治まって、健やかな美肌を取り戻すかもしれません^^
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