オーガニック化粧品の定義と3つの国際基準について
先の記事では、ざっくりと一言だった、オーガニック化粧品について、もっと詳しくご説明しますね。
一般に、化学成分メインのケミカル化粧品に比べて、オーガニックと呼ばれる化粧品は、無農薬・有機栽培された植物由来成分をメインにしています。
でも、こんな疑問も湧きますね。
メインと言っても、その配合はどれくらい?
オーガニック以外の成分も使っているのか。
国やメーカーによっても、その基準はバラバラだそうです。
でも、欧米では、いくつかの認証基準が実施されています。
主なものでは、NaTrue(EU)、ECOCERT(フランス)、ACO(オーストラリア)、USDA(アメリカ)、BDIH(ドイツ)、demeter(ドイツ)、eco control(ドイツ)、neuform(ドイツ)、ecobio(フランス)、SoilAssociation(イギリス)、SoCert(イタリア)、AIAB(イタリア)などなど。
このうち、オーガニック認証団体の世界基準とも言われるのが、フランスの ECOCERT (エコサート)です。
農学者の団体によって設立されたエコサートは、厳しい審査が行われる、第三者機関です。
フランスのブランドに限らず、世界的なスタンダードとなり、高い信頼性を得ているそうです。
ちなみに、オーガニック化粧品の国際基準は、次の3点です。
1.石油由来成分が不使用なこと
2.動物由来成分が不使用なこと
3.植物由来成分のうち、70~80%以上が、オーガニック栽培された植物由来成分であること
一方、エコサートでは
ECOCERT(エコサート)認定ガイドラインの概要
エコサートの化粧品に関する認証には2つのラベルがあります。COSMEECO(コスメエコ)というラベルと、
さらに厳格なCOSMEBIO(コスメビオ)というラベルです。それぞれの基準については、下記のとおりです。
COSMECO(エコロジーラベル)の基準
・完成品の95%が自然原料であること。(水含む)
・完成品の5%は化学原料で良い。
・完成品の5%は、オーガニックでなければならない。
・植物原料の50%は、オーガニックでなければならない。
・化学香料は使用不可。COSMEBIO(エコロジカル&オーガニックラベル)の基準
・完成品の95%が自然原料であること。(水含む)
・完成品の5%は化学原料で良い。
・完成品の10%は、オーガニックでなければならない。
・植物原料の95%は、オーガニックでなければならない。
・化学香料は使用不可。[引用元:世界のオーガニックコスメ認証機関]
これを見ると、エコサートの厳しさがわかりますね。
さて日本はといえば、明確な基準がないんです。
そのため、一口にオーガニック化粧品や、オーガニックコスメといっても、その実態はさまざま。
オーガニック成分がほんの少し入っているだけでも、オーガニックとうたっているコスメもあるのだとか。
でも、国産オーガニック化粧品の中には、国際認証を受けているブランドもありますよ。
※オーガニック化粧品には、どんな成分が配合されているの?
と知りたい方は、こちらの記事へ
→本物のオーガニックコスメの見分け方と、その配合成分について
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