腸の善玉菌が認知症も予防する?脳と腸の意外な関係
認知症の予防まで!数種類の善玉菌を摂る効果がすごい
今回は腸の善玉菌が、体に及ぼす効果についてのお話です。
前回の記事では、今や脳と腸との間には、深い相関関係があることがわかってきました。
認知症との関係も、その一つらしいのです。
これからの日本では、認知症の老人が増えると予想されているのですね。
10年後には、65歳以上の5人に1人になる、とも言われているのだとか。
さらに軽度の認知症を含めると、なんと3人に1人になるというから、びっくりです。
でも、そこに明るいニュース。
≪認知症と腸内細菌の間には、深い関係がある≫と見ているのは、順天堂大学の小林弘幸先生です。
先生の考えは、次の通りです。
(引用)
つまり、脳細胞が破壊される引き金に、腸内環境が大きく関与しているのだと考えているのです。
(引用ここまで:女性自身7月7・14日号)
最近、テレビでもよく耳にする「腸内フローラ」って、ありますよね?
小林先生によると、腸内細菌の分布を表わす「腸内フローラ」のバランスは、アレルギーや肥満。糖尿病などに関係しているそうなのです。
※肥満については、こちらの記事でも取り上げました
⇒えっ、常在菌が肥満度もブルガリアローズの効き目も左右する?
最近は、うつ病や自閉症など、メンタルや生まれつきと見られていたものにも、腸内フローラの影響が考えられているのですね。
実は、脳と腸の密接な関係は、19世紀ごろから言われていたそうですよ。
(引用)
実際、100年以上前には、うつ病や神経症などの精神疾患は、腸に老廃物がたまることで発症すると考えられていました、そのため、下剤がうつ病の治療薬として用いられてきたのです。
(引用ここまで:女性自身より)
これは、当時の経験から出たことでしょうか。
上の考えが、どこまで正確なのかはともかく、かなりいい線いっていそうです。
実際、脳と腸の関係は、脳から自律神経を通しての一方的なものではないことが、わかってきたのだとか。
つまり、腸から自律神経を通し、脳に情報が伝わっている、とのことです。
また、腸内細菌と脳の機能の関係を調べる研究も、進んでいるそうですよ。
ということは、将来は、腸内細菌で、認知症の予防や治療ができるかもしれないのです。
まだ、可能性ですけどね。
そして腸内環境を整えるためには、善玉菌を多く含む発酵食品がおすすめ、とのことです。
それらの発酵食品とは、こちらの記事で
⇒実践するっきゃない!美肌にダイエット、免疫力アップに夏バテ防止に腸を鍛える菌活プログラム
また、これらの善玉菌の効果を上げるには、1種類より数種類を同時に摂る方がよい、というデータがあるそうです。
要は、ひとつに偏らず、バランスの取れた食生活をすればいいのでしょうね。
・・・と思ったら、小林先生は、面白いたとえをされていました。
(引用)
同時に摂取することで、それぞれの善玉菌が、競い合うようにして、勢力を広げていく、とイメージしてもらえばいいでしょう。
(引用ここまで、女性自身より)
何だか戦国時代みたいです。
でも。
ということは、善玉菌を苛酷な環境に置いて、生命力を発揮させる、ということでしょうか。
菌にもスパルタ教育が効果的だとは…奥深いですね。
今回の話では、現在認知症が増えている、ということは、食生活の変化も関係しているのかもしれない…そう考えてしまいました。
ともかく、将来のためにも、お肌や体のためにも、善玉菌をバランスよく摂りましょうね。
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