夏バテ解消には鶏むね肉?イミダペプチドの疲労回復・抗酸化作用がすごい理由
夏の体調不良を解消する方法、色々ありますね。
このブログでも、何回か記事にしてきましたが、今回もその一つとして、「鶏の胸肉」があるそうですよ。
先日も、テレビで伝えていましたが、その理由は、鳥のムネ肉には、「イミダペプチド」という成分が豊富なのだとか。
イミダペプチドは、タンパク質の一種です。
疲労回復物質として、効果が認められている、とのこと。
実験では、100gの胸肉を1週間食べ続けたところ、疲労からの回復に変化があった、とのことです。
また、抗酸化作用もあるそうです。
抗酸化作用とは、体内の活性酸素から、体の細胞がサビつくことを防ぐこと。
つまり、守ってくれるということですね。
イミダペプチドは、脳の自律神経中枢の神経細胞に対しても、同じ作用があるそうです。
そのため自律神経の不調にも有効なのですね。
そこで、夏バテ防止には、鶏のムネ肉となる訳って…納得です。
でもなぜ、鳥の、しかも胸の部位に含まれているの?
そう思って調べてみたら、こんなことがわかりました。
・イミダペプチドは、渡り鳥の胸から発見された
つまり、海を渡って休みなく飛ぶ鳥たちの、持久力のもとを研究するうちに、それがイミダペプチドだとわかったそうなのです。
だから、イミダペプチドの疲労回復効果がすごいのは、当然といったら当然なのでしょう。
すごいですね、そういう物質が、ちゃんと用意されている自然の力って。
と思ったら、イミダペプチドは、人間の体内にもあるそうなのです。
今は研究が進んで、イミダペプチドのサプリメントや、飲料も販売されているのですね。
(イミダゾールジペプチドとの別称が使われることもあります)
もともと体内にある物質なので、副作用の心配もない、との情報もあるのですね。
ただ、サプリの形では、つい摂りすぎる人も出てきそうな気がします。
あまり量を過ごすと、やっぱり何かの反応が出るのでは?
と思ってしまいますが、その辺はどうなのでしょうか。
余分な分は筋肉や身体組織になるか、排出されるのなら、確かに心配はなさそうですが。
最近では、認知症にも有効な効果があるようで、その方面からも注目されているそうですよ。
そんな訳で、今まではあまり鶏むね肉を食べなかった方も、この夏は、積極的に取り入れてみるといいですね。
あ、その点では、冷やし中華に、ハムの代わりにむね肉を細く裂いて乗せるのも、ありですね。
それにしても、鶏は飛べなくなって何万年も経つのに、まだ胸にイミダペプチドが豊富って、これは進化の名残りなのですね。
生命の神秘を感じてしまいます。
なんて、こんなことを考えるのも、NHKの『生命大躍進』が、頭に残っているのかもしれません。
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