おやつを食べても太らない?ダイエットでBMAL1が握る時間帯の秘訣とは?【主治医が見つかる診療所2】
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ダイエットでもおやつがやめられない方に、『主治医が見つかる診療所』の「ダイエットの新常識」では、あるコツをお伝えしていました。
いくらダイエットでも、全部の間食やおやつをカットするって、難しいですよね。
私もついつい間食をしてしまうので、せめて太りにくい方法を実施したいと思っています。
今回『主治医が~』では、「時間栄養学」なる言葉が出てきましたよ。
太りやすさは食事の時間によって変わる
時間栄養学とは、何を、だけでなく《いつ》食べるかも考えた栄養学です。
ここで登場したのは、女子栄養大学副学長の香川靖雄博士(以下、香川先生)です。
香川先生によると、Bmal 1(びーまるわん)というたんぱく質がそのカギを握っているのだとか。
ビーマルワンは、時計遺伝子の一つで、もともと肥満に関係があるとされています。
時計遺伝子とは、体内時計に関係する遺伝子のことで、何種類か存在しています。
そのうちビーマルワンは、食べたものから脂肪を合成したり、脂肪細胞に貯える働きをしていますが、時間帯によって数が違うのです。
ざっくり言うと、昼は減って夜は増える。
そのため、同じものを食べても、夜は太りやすいのですね。
詳しくいうと、
・ビーマルワンは午前10時頃から減り始める
・増え始めるのは午後4時から。
ピークになる時間は、午後10時だというのです。
(朝になると、だんだん下がってきます)
なので、おやつを食べるのにおすすめの時間帯は、午前110時から午後3時まで。
反対に、夜遅くの食事や間食は、太りやすくなるのです。
ビーマルワンがなぜこのような動きをするかというと、
大昔の名残で、昼は活動するために、食べたものをエネルギーに変える
夜の休息時には、将来飢えたときのために、体に脂肪を蓄えるのです。
この自然のリズム、というか時計遺伝子の働き、うまくできていますね。
百万年たっても、人間の体の仕組みはほとんど変わっていない、とも言えますが、やっぱり体内時計には逆らわない方がよさそうです。
ビーマルワンの働きは、他の部分にも影響します。
食事は朝重視の方が太りにくい
香川先生は、朝方夜型それぞれの人たちが、食事からどれだけエネルギーを得ているか、時間帯による違いをグラフで表していました。
すると、
体重体重1㎏あたり3時間の発生量をkcalで表すと
朝型の人
朝7時 0.4ちょっと 午後1時 0.3ちょっと 午後7時 0,2ちょっとkcal
夜型の人は
午後1時 0,3弱 午後7時 0.2弱l 深夜1時0,1ちょっと
(同じ時間帯が上下に並ぶように表記しました)
これを見ると、エネルギーを得るには、朝食を摂ることが大切だとわかりますね。
午後1時と午後7時はどちらもほぼ同じ。
反対に、深夜1時では、食べたものが脂肪としてたまりやすい。
ダイエットのためには、やはり朝食をしっかり摂ったほうがいいのです。
反対に、夕食はシンプルがおすすめです。
ビーマルワンの働きを考えると、夜の食事は9時前に済ませておきましょう。
話が前後しますが、食事を抜いて1日1食にするのはおすすめしません。
その理由は、1回の食事で、必要な栄養素をすべて摂るのは難しいからだとか。
そういえば、「1日30品目」なんて言葉もありましたね。
南雲良則先生によれば、「空腹感も大事」だそうです。
長寿遺伝子が働くのは、空腹のときなので、食事はお腹が空いてからにしましょう、とのことでした。
おやつを食べても太りにくい時間帯ですが、だからと言ってたくさん食べてもいい、ということではありませんので、そこはご注意してくださいね。
次の記事は、このシリーズ第3弾で最後の「食べても太らない油」についてです。
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